教習2回目

(注・これは15年前のブログ記事を改稿して再投稿しているものです)

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先生がバイクで駆け寄ってくる。

「大丈夫?起こせるかな?」

(心配はそっちですね…)


むううん…重量挙げの選手の気分でどすこいと持ち上げる。



先生は何事もなかったかのように

「はいじゃあ乗って~」と笑顔。


今しかチャンスはないっ!


言うのよ素子!


恥を忍んでっ!


「先生っ!

わたし止まりかたが分かりませんっ!」



「…」一瞬の間


「…福田さん原付に乗った事は?」



「過去一度。でも怖くてすぐ降りました」


「うーん…じゃあ原付スクーター乗って止まる練習しようか


「スクーターですかっ?」


中型バイクを受けに来て


小型を受ける事になって


さらにスクーター。


なんだかすごいぞ私。


そしてスクーター。


どうやらこれにはクラッチとかがないらしい。


なにより嬉しいのは両足がゆとりで着くという事。


ああ幸せだなぁ…ちょっと心がホッとする。


あ、いや、いかんいかん。


これでホッとしたんじゃ進まないんじゃ。


先生が停止の指導をしてくれて

どうやら私は自転車と同じ止まり方をしているらしいという事が発覚。


自転車でも足が地面に着きにくいので

私は停止する時はすかさず降りるクセがあったのだった。


もしくは自転車を斜めにして足を着く。


「そりゃ理屈から言えば転ぶでしょう」と先生。


「ですよねー」妙に納得の私。


スクーターにブレーキをかけほぼ停止する時

車体がグラッときてから足を出す


という事を練習。


走る、止まる。

走る、止まる。

こればっかりを延々と…。


そうして教習時間の1時間はあっという間に過ぎ

2時間目は「スクーターで8の字」の練習。


休憩時間に先生との会話

「今日おろしたてのヘルメットいきなり活躍でした~。

でもいきなり傷~」と私


「でもよかったね。転んでゆるゆるのヘルメットだったらすぽんと抜けたりするからね。」と先生。


「え…」笑いがひきつる私。


教習終わってその足でまんが教室へ。

しかし転んだ時に打撲した足と肩が腫れてきて

途中湿布を購入してペタリ。

でっかい「あおたん」に感動しつつ思う

このままじゃまずいよねぇ。


夫に教習での話をしたら「んじゃ特訓しよう」と
自宅前にて自転車で止まる練習。



スクーターから自転車…

この次はなんだろう



本音を言うとちょっとくじけそうになる気持ちがすみっこにいる。


でもこれであきらめたんじゃなんか自分に負けたみたいですごく嫌で

取り合えず「辞めない限り卒業させます」という先生達の言葉を信じて。

でもって、自分の事もちょびっと信じて。がんばろーー

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