注・ちょっと真面目ネタです。お笑い入っておりません。

最近仕事していて「仕方がない」って言葉を聞くこと増えて
「仕方がない」って答えている自分がいて
そのことにすごく腹が立っているところ。

「業界不況だから」「読者さんが本を買わなくなっているから」
だから本が休刊になるのも、描きおろしの依頼が減るのも
原稿料を下げるのも、漫画家さんを切るのも
「仕方がない」ことだって言われて
「まあ仕方がないですよね」って大人のような対応しながら
ホントは全然「仕方がない」って思えないんだもん。

あえて言うなら出版サイドの人がそれを言っているのはアリでしょう。
会社としては利益を上げることが「正義」であるわけだし
つぶれちゃ困るわけだから。
編集さんに文句言うことじゃないのはわかる。

でも、それで切られる描き手としては
それに怒っても仕方ないと思いながら怒っているわけで
その憤りの正体ってただヒットとか出せない自分への不甲斐なさなのかとか
思ったりしていたんだけど

なんかここちょっとで「あ、そうかっ!」って思ったのよ
自分の人生やなんもかんもが一方的に決められる感が嫌だったんだ!って。
「仕方がない」って言葉で「抗うことができないこと」だって
決めていた自分がすごく嫌だったんだよね。

ずっと「出版社ありき」で成り立ってきたし、
今もそうやって仕事をもらっているけど
それはこっちと相手とでは温度差でかくって、
こっちは死活問題でも、相手は「沢山の描き手の1人がいなくなるだけ」
だもんさ。
やっぱ「仕方ない」じゃないんだよ?そこなんとかしないとさ>自分。

相方と最近よく話すことは
「雑誌が無くなる、もしくは出版社とのつきあいが無くなった時に
どうやってマンガを描いて食っていくことができるのか」ってこと。

まだ模索中でなんの答えも出ていないけど
取りあえず「仕方がない」と思うことはやめてみようかなと。
そんで、やることやって出た結果ならその時はスッキリするんじゃないかなって思っているところ。