明日の私に伝えたい(9)
水彩画展を開きます。
漫画家という絵を描く仕事をして30年ほど経つのですが
この水彩画展の作品は仕事ではない絵。
度々書いていることですが
私ってば絵を描く仕事なのに
ずっと絵にコンプレックスを持っていました
自分の絵が嫌いだというのではなく
商業マンガであまり褒められることなく
特にカラー作品は、私の好む色が
ことごとく印刷に出にくい色らしく
よく編集さんからそこ指摘されていたものです。
自信を持つのも難しいというか…
いやそれも今思えば自分自身の問題だったんですが。
そんなこんなで来ましたが
つい数年前、仕事のことなどでいろんなことがあった頃
マンガ教室で生徒さんたちに向けていう言葉が
ブーメランのように自分に向かって来て直撃。
「好きな絵を好きに描けばいいよ」
ハタと気がつけば私、仕事の絵はたくさん描いてきたけど
趣味の絵はあまり描いていなかった
仕事に役に立てばと練習絵は描いてたけど
ただのお絵かきはほとんど描いてなかった